夜間頻尿について
みなさん、こんちには。ももぞの泌尿器科クリニックの桃園宏之です。いつの間にか、めちゃめちゃ暑かった夏が過ぎ、最近の朝晩は涼しくて過ごしやすいですよね。これからの季節、泌尿器科を受診される方に「夜間頻尿」を主訴で来られる方が増えてくるのではないかと思われます。夜間頻尿とは、夜間に1回以上トイレで目覚めてしまう場合をさし、男女問わず寒くなる季節に発症しやすいです。夜間頻尿になる主な原因は、「過活動膀胱」といって、膀胱の壁が硬くなり、広がりにくくなることで1回に貯められる尿の量が減ることによります。診断に際しては、ただ水分を飲み過ぎている多飲多尿、おしっこを抑えるホルモン分泌が低下している夜間多尿、前立腺肥大などが原因で尿が出しきれず残ってしまう神経因性膀胱など様々な他の要因も除外した上で確定診断となります。実際には主に質問表を用いた問診や、エコー検査で確定診断が可能です。膀胱の柔軟性を回復する薬を使えば、たくさん貯められるようになり、夜間頻尿は多くの方で改善が期待できます。また当院では、「過活動膀胱」に対して、前述の投薬で効果がなかった場合にも干渉波治療が保険診療で行えます。1回20分、着衣で椅子に座ったまま行える低侵襲治療になります。夜はトイレに起きずにぐっすり眠れることが日中の活気にも繋がると思います。夜間頻尿でお困りの際は、是非、泌尿器科専門医である私にご相談ください!