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包茎

亀頭が包皮で覆われている状態を包茎といい、包皮の先(包皮輪)が狭く手で簡単に皮をむけず亀頭を露出できない状態を真性包茎といいます。また、普段は包皮が亀頭にかぶっていても、容易に包皮をむくことができる状態を仮性包茎といいます。乳児から幼児は生理的に真性包茎の状態で、無理に皮をむいて亀頭を見えるようにしようとすれば当然ですが痛みが生じますし、それを無理に行う必要はありません。何故ならば、どのお子さんでも、生まれたときは包皮輪が狭く包皮と亀頭の間には生理的癒着があり包皮を簡単にはむくことはできないからです。また包皮を無理にむいた際に包皮輪が狭く、亀頭が絞扼されてしまう嵌頓包茎はすぐに泌尿器科医が心を鬼にして(痛いからです。ただし戻さないと絞扼された状態も凄く痛いです)用手的に整復を試みますが、戻すことが困難な際は包皮輪を切開して、元の包茎に戻す必要があります。ですので、くれぐれもお子さんのおちんちんの皮は被ってるのが普通ですから、無理にむかないでください!ただし、中には包茎の包皮切開術(環状切開)が必要な場合も中にはございます。例えば幼児期に亀頭包皮炎を繰り返したり、包皮輪が非常に狭いため、排尿時に包皮と亀頭の間に尿がたまり、おちんちんの先端が風船のように大きく膨らんでから排尿する(バルーニングといいます)、排尿障害をきたす場合などです。ただし、亀頭がほぼ露出する割合(仮性包茎を含みます)は6ヶ月未満では5%未満ですが、3-4歳では約半数に近づき、11-15歳で7割を超えます。成長にしたがって亀頭は自然に露出してきますので、亀頭包皮炎を繰り返したり排尿障害をきたす場合以外には、手術を行う必要がありませんので、ご安心ください。とはいえ、お子さんのおちんちんについて何か心配なことがあれば些細なことでも構いませんので何なりとご相談ください!

亀頭包皮炎

記事執筆者
桃園 宏之
  • 日本泌尿器科学会 指導医
  • 日本泌尿器科学会 専門医
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