メニュー

泌尿器科がん

私は医師になってからの多くの時間をがん拠点病院で過ごし多くのがん患者さんの治療に今まで携わってきました。また大学院ではがんグループに属し、前立腺がんや腎がんをといった泌尿器科がんの基礎研究も行ってきました。がん治療分野での世界的に権威のある学会(ヨーロッパ臨床腫瘍学会、ESMO)でも自分の研究成果を発表する機会にも二度も恵まれました。また現在、がん治療は多くの手術方法や薬物療法が開発され、以前に比べるとかなり予後も延長してきていると実感しています。とはいえ、そのがんの種類や転移の具合によっては完治が望めず、少なくない患者様が泌尿器がんで命を落とされているのもまた事実です。がんにかかると、本人はもちろんのこと、家族、パートナー、友人を含めた皆さんにとって深刻な悩みをもたらします。身体的な苦痛のみでなく、精神的な苦痛を少しでも和らげられるようなサポートが必須と考えます。一方で、私も長年勤めて来たがん拠点病院においては、ますます多くの患者様を抱えることになっており、一人ひとりのケアに十分な時間をかけられているとは言いがたい状況にもあると考えます。それはいくら治療法が進化しても、進化を続ける治療に対して有限であるマンパワーとして多少致し方ない部分であるとも思います。当院ではがん患者様およびそのご家族にとって、手術や抗がん剤治療を受けられている病院の主治医とはまた別の第二の主治医として、その治療やケアを身体的および精神的にも支えになれればと考えております。近隣の大きな病院と密な連携体制をとり、今後は皆様の不安を少しでも和らげられる、地域のがん治療かかりつけ医でありたいと考えております。もちろん、当院でも早期発見、早期治療を行えるように、がん検診にも重きをおいて、泌尿器科専門医およびがん治療認定医として日々の診療を行っていく所存です。

記事執筆者
桃園 宏之
  • 日本泌尿器科学会 専門医
  • がん治療認定医
▲ ページのトップに戻る

Close

HOME