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尿の回数が多い

尿が近い、回数が多い症状を頻尿といいます。1日に8回以上、おしっこでトイレにいく場合には、頻尿の定義を満たします。回数が多くなる原因は高齢の男性であれば前立腺肥大症が原因であることが多く、女性では多くは過活動膀胱によるものが多いです。それ以外にも膀胱炎や腎盂腎炎などの尿路感染症や、実は尿がきちんと出し切れていない神経因性膀胱、自覚はないもののほとんど残ってしまっている尿閉、回数だけでなく量も多い多尿、それ以外には膀胱内に腫瘍や結石が隠れている場合もございますので、泌尿器科で正確な診断、治療が必要です。

1.診断について

問診でその詳細を伺い、回数が多いだけなのか、量も多くなっているかで、頻尿か多尿かを判断します。また尿検査で、尿路感染症がないかを確認します。尿中に白血球や細菌の存在を認めれば、尿路感染症による炎症が頻尿の原因である可能性があるために抗生剤による除菌を試みます。尿検査では糖も検出されていないかどうかも確認いたしますので、明らかに糖が+であれば、糖尿病による多尿の診断で、内科にご紹介いたします。次に男女ともに腹部超音波検査で、残尿量がないかを確認します。男性の場合のみ前立腺肥大症がないかを同時に確認します。前立腺肥大症を認めた方は、それに伴う頻尿として投薬治療を開始します。女性の場合は残尿量が少なければ、過活動膀胱と診断し膀胱の柔軟性を改善する投薬治療の開始になります。頻尿か多尿かどうかの区別がつきづらい場合は排尿日誌をご自身で記載頂き、後日にそれを元に客観的な評価を行った後に投薬開始することもあります。回数が多いだけでなく量も多い場合は水分量の制限などを生活指導するだけで頻尿が改善することもあります(多飲多尿の場合)

2.治療について

頻尿は原因により治療法が異なります。それぞれの疾患に詳しく治療法を説明していますのでご参考ください。

 

それぞれの原因に応じて適切な治療を行うことで多くの方に自覚症状の改善、生活の質向上を認めております。また頻尿のせいで、外出が億劫になり、そのせいで活動範囲が狭まり、認知症悪化の要因になるとの報告もございます。人生100年時代、年のせいと諦める必要は全くございません。今まで数多くの患者様に、頻尿の治療を開始したおかげで、すこぶる快調で、もっと早くこればよかった!とのお声を頂戴しました。また特に女性から多くお聞きするのは、泌尿器科が恥ずかしい、検査が痛いというご意見です。特に過活動膀胱は男女問わず、40歳以上の8人に1人と言われており、ごく有りふれた疾患で全く恥ずかしいことではございません。また基本的には問診、尿検査、腹部超音波検査のみで痛みを伴う検査はございませんのでご安心ください。当院はさらにプライバシーに配慮し事前のWEB問診も可能です。また当クリニックはクリニックエリア直結のエレベータを利用頂ければ目の前に入り口がございます。決して恥ずかしい疾患ではないものの、そのような配慮も行っています。正確な頻尿の診断により患者様個々の状態にあった治療を提供いたします。頻尿でお困りの際はお気軽に何なりとご相談ください。

記事執筆者
桃園 宏之
  • 日本泌尿器科学会 指導医
  • 日本泌尿器科学会 専門医
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